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君が思っている事を知りたいか?(コレ名言!)
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インフルエンザで関係者が爆散していく中、休日返上の仕事にいい加減まともな休みを寄こせよ! と、たった一人のストライキでも起こしてやろうかと思っている、ノミの心臓を持つ子羊が、不定期連載を開始してみる。

いかにして、鴨川四季と言う人間が道を外れ壊れていったのか―――
その課程を自身で振り返るつもりでマイルドかつ克明に記していこうと思っている。
つまり、これは脚色一切無しのノンフィクションである! ……たぶん。

と、言うわけで第一回はじまりはじまり~





それは、後のゲーム業界に君臨する任天堂ファミリーコンピュータが台頭する少し前から話は始まる。

ごく平凡な一家に、後のバブル経済崩壊の余波をもろに喰らう男児が生み落される。
その男児は、近所でも夜泣きをしないことで有名で、どこか冷めたガキだったと今でも語り継がれる男である。
ちなみに、酒の席で父親に「このガキはねぇ、どこか冷めてるんだよ」とか、汚らしい言葉遣いで言われて、小学校の頃の俺が傷ついたのは内緒である。
意外にガラスのハートの持ち主だったりもするので、扱いは丁重にお願いしたい。

z070329_cv.jpg さて、この俺が生まれた年、カセットビジョン(※1)も同時に産声を上げる。





(※1)
その後どうなったかは、日本初の家庭用テレビゲームを開発したエポックの歴史でも探って見てくだされ。

この頃の俺は、前記のように夜泣きをしない事から、冷めたガキとして近所住民に認識されていたようだ。(被害妄想かもしれないのでスルーしても構いません)
そして、そんな冷めたガキの琴線を震わす出来事が4歳の時に唐突に訪れる。

もう、この頃になればいよいよファミリーコンピュターが走り始めていた頃で少年少女のハートをがっちりキャッチしていた頃だったと記憶している。

そう言うには理由がある。
ウチの父親の家系は、5人兄弟で、ウチの父親は三男坊(第四子)である。
そうすれば、必然的に兄弟間での子供には年齢差が生じるわけで、俺の従兄弟(次男坊の息子)は当時(俺4歳)中学生だった。
長男の息子とファミコンの話で盛り上がっている様は、見ていて正直楽しかった。
あのゲームがどうだの、貸してくれ、貸してやるの会話は俺にすれば大人の会話。

何が何だかわからないが、聞いていて楽しかった。

話は前後するが、ウチの家系は父親の血筋の家に集まる。
これは田舎特有の決定事項。
最近では顔を出さなくなったが、お盆、正月は集まらないといけない義務がある。

今書き記した出来事も、全てその中での一幕である。

なぜ、このような前後する書き方をしたかと言うと、途中まで書いたのに全部消えてしまって書き直している作業が、もはや面倒になっているからなのであります。サーセンw

続けます。

そんなこんなで、酒をも知らぬ4歳児も会話に混ぜて貰っていると、次男の息子が俺にこう聞いてきた。

「ゲーム好き?」

その質問に俺は、やったことも無いのに首肯する。

「じゃあ、四季にあげるよゲーム機」

次男坊の息子ナーイス!

この時ばかりは冷めたガキと罵られた俺も心が躍ったね。

だって、ゲーム機がもらえるんだぜ。
うらやましいと指をくわえて聞いていたその会話。
俺も仲間に入れる。
俺も大人になれる。
俺もゲームが遊べる。

それもタダで!

もうこの時の心境は、ロト6で10マソ当った時と同じくらいの心境だね。
なまじっかリアルな喜びをしてたと思うぞ俺。

とりあえず、俺か次男坊の息子の両親が互いの家に用事があるときに渡すと言う事で話がついた。

さて、その日の夜。
俺は、もうゲームが遊べる喜びに胸がドキドキして眠れなかったね。
いよいよ、俺もファミコンデビューかと、新春かくし芸大会を見るのもそこそこに床に就いたね。
浅はかだよね。子供って。
眠れば、届くと思っているんだから。

そして、俺はその日、深い眠りについて―――
―――全てを忘れた。

今もそうである。
良いこと悪いこと。
眠れば全て忘れる奇特な体質。
よほど根に残らなきゃ憶えていません。
更に、今はアルコールも飲めますので、忘れると言うよりは「記憶に御座いません」と、政治家ぶる毎日に逆に質が悪いなとも思ったりします。

さて、それからしばらく。
ある日、母親が当時の園児にはビジネスライフなポンキッキを見ているのを遮るように紙袋を画面の前にぶら下げています。
当然、ウザイです。
当然、ブチギレます。

だって、ガチャピンや赤いけむくじゃらの話は、当時の園児の中では大人の株の話に匹敵するほど必要な話題、そして狭い世界のグローバリズムなわけですよ。
キャンディキャンディなわけですよ!

熱くなりすぎて、わけが解らなくなりました。

そんなこんなで、あくまで画面から眼を離さない俺に、母親がいよいよ業を煮やします。
そして、紙袋から取り出されたモノ。

俺の心は、赤い毛むくじゃらそっちのけに奪われます。

だって、そうでしょ。
そこには、約束されたゲーム機があるのですから。

ああ。俺も、これでようやく大人の世界に……








テレビで散々CM流れているファミコンの世界に……
 これが、待ちに待った(忘れていた)ファミリーコンピューターなのか!(※2)
mk3.jpg






(※2)

そう。これが、俺の人生が外れていく序曲だったのかもしれない……


続く
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日々をダラダラと過ごしながら、ビールをこよなく愛し、ハウスダストにめっぽう弱い男の子。

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